前回よりの続き・出会い系
出会い系にはまってから
教員になり、自分の望む「ちやほや」を得られなかったから出会い系にはまり、多くの女性と会ったが、自分の望む扱いは受けられず、うまくいくはずもない関係はすぐダメになった。同僚とも誘い、誘われたが、次第に誰とも関わりたくなくなった。
恐らくたぶん、誰もかまってくれなくなった。自分に隠された敵意があったから。
「もっと自分を愛さないと気が済まない」と。
10年を経て
そのまま年を取っていったら、他人を恨みながら、自分の不運を嘆く、どこにでもいるつまらない年寄りになっていたと思う。「授業がわからないのは生徒が悪い」「自分の人生がうまくいなかないのは親が悪い」
そう他人のせいにしながら、ほんとは自分が嫌いということにも目を背け、ずっとつまらないと思いながら日常を送っていたと思う。
妻には不満をことあるごとに伝え、思い通りにならない現実にいら立っていた。