妻との生活
統合失調症の妻と
結婚して異動になり、ようやく仕事もリセットできると喜んだ。思えば常に「自分」の都合だけだった。妻の言動が少しずつおかしくなってきたのもそのころだ。
誰もいないのに風呂場で独り言を言っていたり、話しかけても反応がなかったり、昔の出来事をすごく心配していたり。
思えばそれが発症だったのだろう。ひどいことに、自分はとりあわなかったり、「疲れているから」と無視したりしていた。妻の言動はますますひどくなった。
仕事は比較的楽になったが、どうして思い通りにならないかイライラしていた。眠れないのも続いていた。
妻が実家に帰るとき
「アパートの部屋が盗聴されている」と妻が言い出した。上階はなく、下の部屋も住人がいないのにである。
その時点で妻の実家に連絡し、迎えに来てもらった。実家に帰り即入院だった。