アンガーマネジメントについて
アンガーマネジメントに出会う前の教員生活
アンガーマネジメントという技術がある。怒りの詳細を分析し、理解することで自分の感情とうまく付き合い、パフォーマンスを上げたり日常生活をうまく送れるようにする技術だ。
自分の仕事は教員だ。生徒の振る舞いや同僚との間で、イライラする原因には事欠かなかった。ほんとに、おなかいっぱいになるほどに。
もともと自分は「こうあるべき」という思い込みが強かった。
「授業は静かにするべき」
「会議はスムーズにするべき」
それに合わない状況はイライラしっぱなしだった。
アンガーマネジメントに出会わなければイライラを抱えたまま、そのうち心筋梗塞か脳卒中にでもなってこの世から消えていたと思う。おおげさではなく。
イライラする自分に気付いた教員
一般的に教員はイライラしやすいと思う。なぜなら「この状況は自分が操作できる」と勘違いしやすい職業だから。
しかし、
・生徒が言うことを聞かない
・保護者がクレームをつけてくる
・同僚と授業の進め方について食い違う
・様々な雑務が多い
例えばこのようなことは「自分がしっかりしなければ」「なんとかできる」と思いがちな教員が多いと思う。確かにある程度はどうにかなるだろう。だが、どの項目もいくら自分がきちんとやっていても(やってるつもりでも)教員であれば必ず遭遇する出来事だ。そこを思う通りに行かないと感じ、イライラして当たり散らしたりするのは、結局「自分の気持ち上の問題」なのだと思う。
その気持ち上の問題に折り合いをつけていく体系化された技術がアンガーマネジメントだ。それを学んで感じるのは「イライラしていたのは状況に振り回されていた自分だった」ということだ。
変化できないものは受け入れる
自分で生徒の性格も保護者の性格も変えられない。というより他人は基本的に変えられない。
自分が変化するしかない。その上で怒るべき時には怒る。その事に気付けたアンガーマネジメントに感謝している。
究極的には自分自身のとらえなおしにつながると思う。
パワハラ防止のための アンガーマネジメント入門: 怒り、イライラのコントロールで、職場は変わる! 成果が上がる!
- 作者: 小林浩志
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2015/02/14
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (5件) を見る